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ようこそ射撃講座へ。 これから僕は、 皆さんに射撃の基礎をお教えしたいと思います。 それにあたり、 最初に皆さんに三つ、 お願いがあります。
まずはじめに、 もしこれを読んでいる方の中に射撃の腕を上げたいと思っている方がいるならば、 その人は必ずここに書いてあることを実践してください。 射撃というものはある一種の技です。 練習もせずにただ椅子に座ってこれを読んだだけでは、 射撃の腕が上がるはずがありません。 練習をすることによって腕は上がるのです。 また、 ここに書いてあることはあくまで『基礎』なので、 サバゲなどの実践においてはここに書いてある通りではなく、 その場の状況に応じて臨機応変に対応することが大切なのです。 しかし、 あくまでその根底には『基礎』があるということを忘れてはいけません。
次に、 喫煙している人はすぐに禁煙してください。 なぜなら、 射撃には相当の集中力が必要だからです。 タバコに限らず、 酒、 ドラッグ、 お母さん……など、 何かに依存していて、「それ無しでは本来の力が発揮できない」という方は、 銃を扱う組織などでは募集の対象外になることもあるので、 是非ともそれらをやめることをお勧めします。
最後に、 この講座を受けるにあたっては射撃のビギナーも経験者も関係なく、 全員これまで身に付けた射撃技術を一切白紙に戻してください。 そして、 まずは書いてある通りに実行してみてください。 漢字もまず楷書を習い、 行書、 草書と順々に崩していくように、 射撃もまず基礎を身に付けてから我流へと変化させていくのです。 基礎が出来ていなければ、 天才でもない限り射撃の腕はある一定の所までしか上達しません。 そして何より、 僕の講義を受ける以上は、 白紙に戻していただけなければ僕の講義を受ける意味がありません。 もう既に文字の書かれたノートに物語を書こうとしても無理じゃないですか。 白紙のノートを渡していただけなければ、 僕はあなたに物語を書いてあげることが出来ないじゃないですか。 一旦僕の講義を全て受け入れ、 その後に他のものと混ぜてあなたなりの基礎を作り、 最後にそこに自分の考えなどを入れて我流へと変化させればいいのです。 なのでどうか、 まずは文句を言わずに僕の講義を受け入れてください。
少し長くなってしまいましたが、以上三つ、よろしくお願いします。
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僕はこれから銃の射撃方法を教えていくわけなのですが、 その前に銃器取扱上の注意を書いておきたいと思います。 射撃経験者の方も、 一応確認も兼ねて読んでおいてください。
・ 銃を撃つ時意外は銃口を上に向けるなどし、絶対に人に銃口を向けないようにする。
・ 銃を手にしたら、まず弾が入っていないかの確認をする。
・ 撃つ時以外はトリガーに指を掛けない。
・ 不用意にトリガーを引かない。
・ 銃口は絶対に覗かない。
・ 銃を持ち歩く時は、必ずケースなどに入れて持ち歩く。
・ 射撃は、安全な場所で行う。
とりあえずリストアップしましたが、 これらについて説明・解説を踏まえて文章として注意事項を述べていきたいと思います。
まず最初に、射撃時以外は銃口を上に向けるなどし、絶対に銃口を人に向けることが無いようにしてください。これは安全のためには重要なことになります。基本的には銃口を人にさえ向けなければいいということなのですが、この時もし、周りを人に囲まれていたらどうしたらよいでしょうか？ 前後左右が無理なので上貸したという選択肢が残ります。そこで下に向けるのもいいのですが、それでは暴発した時の兆弾があります。そうすると、もっとも安全なのは空ということになります。銃を扱う者であれば、もし銃口の向いている方向に人が来たら反射的に銃口を上に向けるようでなければなりません。もっとも、実銃の場合は落ちてきた弾も恐ろしい物になるようですが…… それでも、人に害の出る確率はグンと下がるはずです。何れにしろ、銃を暴発させないのが大切なんですね。
次に、銃を手にしたらまずは弾が入っていないかの安全確認をしてください。セーフティーはあくまでセットされていることによって使用者に安心感を与える気休めでしかなく、本当に安全な銃というのは弾の入っていない銃のことなのです。また、銃は常に弾の入っている物だと思って扱ってください。人間は何かと思い違いをすることもあるので、弾が入っていないと思ってはいけません。たとえそう思っていても、実際は入っているということが度々あります。
次に、射撃の直前まではトリガーに指を掛けないようにしてください。ふとしたことからトリガーにかかった指に力が入ってしまい、トリガーを引き切ってしまう可能性があるからです。これは銃を扱う上での鉄則で、これが出来ない限りは弾の入っている銃は扱わないで下さい。
これは余談ですが、銃を扱っているとよく暴発という言葉を耳にします。しかしこれは、決して銃が勝手に弾を発射したわけではありません。射手がトリガーに何らかの力を加えてしまい、弾を発射してしまっているのです。そしてこの何らかの力とは、トリガーに掛けた指を指すことがほとんどなのです。
次に、不用意にトリガーを引かないで下さい。これは、射撃の直前までトリガーに指を掛けないということが出来ていれば起こりえないことですが、不用意にトリガーを引くということは銃を扱う上では何よりも危険ですので、絶対にやめてください。ちなみに、銃を扱ったことの無い人ほどトリガーを不用意に引き、パチパチと空撃ちをしたがります。なのでそのような人たちに銃を渡す時は特に注意してください。（ちなみに、←二回目僕は不用意にトリガーを引いて暴発させた人のことを、「ろくに銃も扱えない馬鹿 (←あえて伏字にはしません)」と呼んでいます）
次に、銃口は決して覗かないようにしてください。実銃の銃口を覗くという行為は自殺行為も同じですし、たとえ玩具でも威力によっては失明の可能性もあります。止むを得ず覗く場合は分解してから覗くか、安全確認をしっかりとしてから覗くようにしてください。
次に、銃を持ち歩く時は必ずケースなどに入れて持ち歩いてください。銃を裸で持ち歩けば周辺住民に誤解され、最悪の場合は警察に通報されてしまいます。少しきついことを言いますが、一般人にしてみれば銃の形をしたものは全て危険な物なのです。特に日本人は頭の固い人間しかいないので、ほとんどの場合はいくら安全性を説明しても意味がないのです。特によくわけのわからない理由で銃を嫌っている人（銃をよく知らないのに、ただ銃だからといって喚き散らしている人）に対しては、たとえ総理大臣が何と言おうとも意味がないのです。そんな石頭と関わるよりも、自分達が気をつけていけばいいのです。僕は、あなた方がここに書いてあることが出来ないような石頭ではないと信じています。また近年、サバイバルゲーマー及び銃器愛好家（コレクター）に対する風当たりがますます強くなってきています。そこで、これ以上一般の人に悪印象を与えないためにも必ず銃はケースなどに入れて持ち運んでください。
最後に、射撃を行う場合は安全な所で行ってください。これは実銃では当たり前ですが、玩具の銃でも同じです。たとえ玩具だとはいえ、それなりの威力は持っているわけですから第三者に流れ弾の被害でも出たら大変なことです。運悪く目に当たってしまえば失明してしまう可能性もありますし、心臓の悪い人は最悪の場合は心臓麻痺で倒れてしまうかもしれません。また先にも述べたように、日本には銃の形をしたものを危険な物としてしか捉えられない人が大勢います。なので公共の場はもちろん、一般人のいる所で銃を出すのは愚か、そこで射撃をするということは絶対にやめてください。ちなみに、一般人のいる所から茂みを一つ挟んだだけのような所で射撃やサバゲをやる時は注意が必要です。確かに一般人からは見えないかもしれませんが、その方向に撃った弾が茂みを抜けてしまった時のことを考えてください。サバゲに関しては、少なくとも一般人のいる所から25～50以上は離れた方がいいでしょう。
以上が銃器取扱上の注意です。よく確認しておいてください。
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さて、受講及び射撃時の注意事項をしっかりと頭に叩き込んだら、今度は基本射撃の説明をしたいと思います。なお、ここではあくまで基本を教えるだけですので、現在最もポピュラーで基本的な銃であるオートマチックハンドガンの射撃方を中心に説明していきたいと思います。また、エアソフトガンには様々な種類（パワーソースやメーカーによる違い）があり、それぞれ少しずつ操作法が違ってきます。しかし、それら全てについて一々説明していては限がありません。そこで今回は、実銃の操作方法を説明していきたいと思います。そもそもエアソフトガンが実銃をベースにして作られた物なので、実銃の射撃方さえしっかりと覚えられればどんなエアソフトガンにも応用できるはずです。
まずマガジンを抜き、チェンバー内とマガジン内に弾が入っていないか確認します。なお、この動作はどんなオートマチック銃にも共通だということは言うまでもありません。次に、マガジンに指定の弾を一発一発丁寧に込めていきます。この動作をラフに行うと、射撃中の作動不良を招くこともあるので注意が必要です。
弾を装填し終わったら、マガジンを銃に戻します。この時、銃がリボルバーであれば、シリンダーは静かに戻してください。よく映画や小説で勢いよく戻すシーンなどがありますが、あれは単に銃を傷めるだけです。
マガジンを戻したら、スライドを引いて初弾をチェンバーに装填します。この時、もしスライドが引きにくければハンマーを起こしてから行うか、銃口を壁等硬い物に押し付けて後退させてから行うと簡単に引くことが出来ます。ここでもう一度マガジンを抜いて一発装填すれば、一発多く装填できることになります（オープンボルトファイアの銃の場合は不可能）。この時、マニュアルセーフティーの付いている銃はセーフティーをかけておくのが鉄則です。
これで、基本的に射撃の準備が整ったことになります。
本来、ハンドガンは片手で扱えるように設計されていますが、片手で撃つのには相当な慣れが必要です。なので、できれば両手で撃つことをお勧めします。その方が安定性が高まり、命中精度が上がるからです。事実、プロであればプロであるほど両手で撃つ人が多く、初心者の方がカッコつけで片手で撃っている人が多いような気がします。それで確実な命中精度が得られるのならいいのですが、そうでない人はやめておいて、両手に慣れてからやった方がいいと思います。
銃は肩の余分な力を抜き、心を落ち着かせて構えます。右手をゆっくりと伸ばし、肘が伸びきらない所で止めます。左手は、軽くグリップした右手にかぶせるようにします。右手は銃を押し出すように、左は押し戻すようにすると安定します。ここまでの一連の動作をいかに素早く、正確に行うかが大事な点です。そして、実際にトリガーを引くまでトリガーに指をかけないのが鉄則です。
次に、ターゲットに目線を合わせたらフロントサイトをリアサイトの中に入れます。目のフォーカス上でターゲットの中心にフロントサイトを載せたら、次にリアサイトのちょうど真ん中にフロントサイトがくるようにします。これがもし少しでもずれていると、たとえそれがサイト上ではわずか数mmでも、ターゲットに弾が届くころには数十cmもずれていることになるので、この作業は慎重に行う必要があります。
狙いが定まれば後はトリガーを引いて撃発となりますが、トリガーを引くときにも注意が必要です。ニュアンスとしては、ジワジワと絞ると言った方がしっくりくるでしょう。いつ弾が発射されるか分からないほど、ゆっくりとトリガーを引くのがコツです。
さて、ここまで射撃について説明してきましたが、ここで皆さんに質問です。
皆さんはターゲットを狙う時に、使っていない方の目は閉じているでしょうか？ それとも開いているだろうか？ きっと、ほとんどの初心者の方は閉じているでしょう。しかし、それは射撃を行う上で問題は無いのでしょうか？
答えは、片目を閉じることは射撃に支障をきたします。なぜなら、そもそも小さい子供に片目を閉じろと言ってもできません。いくらか成長してからできるようになります。このことからも分かるように、片目を閉じるという行為は身体にとって不自然な行為で、目の神経にはかなりの負担になります。したがって、もし片目を閉じて照準を行うと目は急速に疲れて視力が低下してしまうのです。
普通照準は、マスターアイ（利き目）で行いますが、その時マスターアイでない方の目は閉じていない方がいいです。これは両目照準と呼ばれていますが、マスターアイでない方の目はただ開いているだけで、ターゲットもサイトも見てはいけません。
そこで、皆さんにはここでマスターアイを確認していただき、両目照準を身に着けていただきたいと思います。
まずマスターアイの見つけ方です。ほとんどの場合、マスターアイは利き手と同じ側の目なのですが中にはそうでない人もいて、それが分かっていないと正確な照準はできません。
まず手を伸ばして顔の前で輪を作り、両目を開いた状態でそれを通してターゲットを見てください（実際に銃を使って照準してみてもいいです。なお、この時両目は開いていてください）。そしたら、片目を閉じてみてください。開いている目がマスターアイであればターゲットは輪の中にありますが、マスターアイでなければターゲットは輪から外れて見えるはずです。
マスターアイが確認できたら、続いて照準です。まず、とりあえずは何もしないで両目を開いた状態で銃を構えてみてください。この時、今まで片目で照準してきた人は銃が二つに見えていると思います。そこで、少しの間（出来れば一瞬）マスターアイでない方の目を閉じて、マスターアイの映像に集中してみてください。それからマスターアイでない方の目を開けると、マスターアイで照準ができているはずです。これを繰り返していけばそのうちマスターアイでの照準に慣れ、構えた時から両目照準ができるようになっているはずです。
さて、これにて射撃講座の基本射撃編は終了です。しっかり練習して基本を身に付け、射撃の腕を上げてください。
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準備中……